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「二十四の瞳」に描かれた昭和 [映画が残した昭和のすがた]

P1030925b-100.JPG    昔があって、今がある。今は明日へ続いてく。   
            嗚呼、素にして純。
            
映画が残した昭和のすがた-1

       日本の戦前~戦中~戦後までを描いた大作

     「二十四の瞳」1954


      IMGP0222_edited-1.jpg

こんにちは。
「時計仕掛けの昭和館」館長のsigです。
本館の他にこの別館を開設して10カ月。いつもご愛顧ありがとうございます。
このたび、昭和館に死蔵されている映画ビデオアーカイブに日の目を当てるために、このコーナー(カテゴリー)を開設しました。テープ時代のアナログ録画で画像の劣悪さはいかんともしがたいのですが、お楽しみいただけたら幸いです。


■新カテゴリー開始にあたって

映画は、フィルムという細い帯に時間と空間を封じ込めたタイムカプセル。

(最近は必ずしもフィルムではなくなりましたが)

つまり、昭和という時代に作られたいわゆる現代劇映画を紐解けば、そのころの風景、風俗、生活情景に接することができるし、セリフには当時の価値観が息づいています。


温故知新……故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る。

昭和の映画を訪ねることは、単なるノスタルジアからではありません。

昭和とはどんな時代だったのか。

その延長線上で「今」をつかみとれば、未来の展望も可能になるでしょう。

それでこそ過去の名作は、今日的意味合いを持って蘇るのではないでしょうか。

昔の現代劇映画が時代劇映画に変わらないうちに、「動いて話す視聴覚マルチ・ディクショナリー(つまり、映画)」で、昭和のあれこれを辿ってみることにしましょう。


●映画評論、映画解説ではありません

このブログはささやかな街角の「昭和館」ですから、日本映画の名作についての評論など、畏れ多くてできません。それらはすべて専門家にお任せして、ここではひたすら名作映画の中から<昭和の事象>を切りとることに専念しました。掲出した動画は物語のダイジェストではないことをご了承ください。

なお、このカテゴリーでは詳しい説明は省き、みなさんが思い思いの感慨に浸っていただくことにしましょう。


●見どころ、聞きどころをお見逃しなく

毎回添付のダイジェスト動画を、どのように見ていただいてももちろん自由なのですが、郷愁以外に下記のポイントを考慮してながめ直せば、文化遺産としての旧作映画の意味合いがより深まるのでは…と思います。


.風景、社会世相

   自然風景、名所旧跡 …

   農山漁村風景、労働情景、生活状況 …
   都市の風景、街並み、建築物、商店街 … 
   
四季の行事・催事

.交通機関
   蒸気機関車、電気機関車、列車、都電/市電、バス、タクシー …
   自家用車、自転車

.屋外広告

ネオン塔、看板、ネオンサイン、ポスター …

.ファッション
   ヘアスタイル、季節ごとの服装、バッグ/鞄 …
   流行の遊び、レジャー

.いろいろな職業。仕事場や職業人の様子
   職種、制服、

.学校生活
   校舎、制服、年間行事、先生と生徒の関係

.家庭生活
   家屋のかたち、衣食住、家庭行事、近隣との関係 … 

.礼儀作法
   親子/夫婦、近隣、上司と部下、冠婚葬祭、言葉遣い


9.
娯楽、風俗
   四季の催事
   
流行歌

       旅行

    盛り場、遊戯、飲食

10.
その他いろいろ


 

■では、皮切りに…

今回、シリーズ第一弾として採り上げさせて頂いたのは、終戦の9年後に製作された木下恵介監督の「二十四の瞳」(1954)です。

この物語は、戦前・戦中・戦後に至る昭和時代前半のすべてが描きつくされている大作で、至る所にちりばめられた童謡(時には軍歌)や小学唱歌によって彩られた一大叙事詩と見ることができます。

動画の抜粋にあたっては、次の視点で拾わせていただきました。


◎戦前の小学校の様子

◎一般的な地方の農漁村の様子

◎戦時中の世相

◎当時の小学唱歌、童謡、軍歌




                                                               arranged by sig

■データ

製作会社 松竹大船
製作年度 1954
監督   木下恵介

主演   高峰秀子 田村高広 笠智衆
仕様   モノクロ スタンダード

上映時間 162分

メモ   壷井栄原作。小豆島を舞台に、大石先生と12人の教え子の絆を描く。

     1987年に、朝間義隆監督、田中好子、武田鉄矢主演で再映画化。


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コメント 63

うさ

新しいシリーズが始まるんですね!! 著作権が危なそうですが…かいくぐって…でしょうか^^; 楽しみにしています! 特に楽しみなのは、4番のファッションとか、ヘアスタイルです♪ 主演スターたち(高峰秀子 田村高広 笠智衆)は、ギリギリ知っている名前の方たちです♪
by うさ (2011-10-22 01:50) 

般若坊

映像のなかの昭和史。往年のスター達と共に楽しみにしています。
by 般若坊 (2011-10-22 07:14) 

りぼん

足跡(―_★)/
by りぼん (2011-10-22 07:54) 

yakko

お早うございます。
みんな貧しかった時代ですが、この映画には昭和の全てがあります。
高峯秀子さんの映画が一番好きです。小豆島の二十四の瞳映画村には
行きました。まさに文化遺産ですね。(^ニ^)
by yakko (2011-10-22 08:35) 

pace

以前小豆島に行ったときに撮影現場を訪れたことがあります
小さな小学校とボンネットバス

sigさんと同じようなことを偶然今日書きました(笑)
by pace (2011-10-22 09:20) 

セイミー

昭和の人生華やかな頃が思い出される映画です 
by セイミー (2011-10-22 09:38) 

okin-02

こんにちは
訪問 nice!コメント有難う御座います、
子供の頃・見たことを思い出しました、もう主演女優はこの世には・・・
by okin-02 (2011-10-22 14:22) 

般若坊

見終わって・・・落涙です。理由はここでは云えません。同年代同じような心境ではないでしょうか。
by 般若坊 (2011-10-22 15:45) 

路渡カッパ

こんにちは。
私も小豆島でロケ地跡の映画村に行ったことがあり、そこで上映されているこの映画をチラッとだけ観ましたが、その時は懐かしい風景だなくらいにしか・・・
今観ると今の時代だからこそ考えさせられる多くの要素があるように思えます。不朽の名作と言われるものは作られた時以上に後世に影響を与えるものなんですね。
by 路渡カッパ (2011-10-22 16:22) 

くまら

二十四の瞳は、田中裕子が主演だったやつ?は
観に行ったと言うよりも、観に連れて行かれた記憶が有ります
by くまら (2011-10-22 17:42) 

駅員3

温故知新…今日本は明治維新や、終戦直後の日本を振り返ると、多くの学ぶ点があるのではないでしょうか?
by 駅員3 (2011-10-22 18:54) 

sig

お茶屋さん
puripuriさん
ChinchikoPapaさ
flutistさん
nikiさん
キクさん
           こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-23 08:18) 

sig

うささん、こんにちは。
ネット時代に対応した柔軟な著作権の扱い方を渇望するいるあまり、先例づくり?として勝手に走り出しています。過去の遺産は活用されてこそ文化だと思うからです。このカテゴリーを見た人にその映画を見たくなってもらえたら、それが一番うれしいことですね。
by sig (2011-10-23 08:27) 

sig

ryo1216さん
りぼんさん
masao。さん
           こんにちは。ご来館ありがとうございます。

by sig (2011-10-23 08:29) 

sig

般若坊さん、こんにちは。
二度も来てくださったんですね。ありがとうございます。
本当にこの映画は切ないですね。こういう歌が織り込まれた映画は、もういけません。私も落涙しながら編集しました。改めて鎮魂を覚えずにはおられません。
by sig (2011-10-23 08:33) 

sig

yakkoさん、こんにちは。
最近、小豆島の映画村のこと見せていただきましたね。偶然ですが、私の世代が昭和を語る時のスタートラインとし、他にに考えられませんでした。
by sig (2011-10-23 08:36) 

sig

こさぴーさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-23 08:36) 

sig

paseさん、こんにちは。
この映画のロケセットが残されているんだそうですね。行ったら落涙するでしょうね。若い世代の観光客が周りにいたら、そうもいかないか。笑
黒沢監督の作品も当然考えております。(やばい橋を渡っていますね)
by sig (2011-10-23 08:40) 

sig

セイミーさん、こんにちは。
昭和を映画でつづることを考えたら、スタートはこの映画しか思い浮かびませんでした。
by sig (2011-10-23 08:42) 

sig

kurakichiさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-23 08:42) 

sig

okin-02さん、こんにちは。
高嶺秀子さん、最近お亡くなりになりましたね。素晴らしい女優さんでしたね。
by sig (2011-10-23 08:46) 

吉之輔

お早うさんです、二十四の瞳よく見ましたよ。丁度子供たち
私より少し若いでしたがね、見れば涙でしょうね。
今の戦争を知らない年代の方や子供たちにどう捉えられるかが
問題でしょうね。
ご訪問&ナイス有難う、先ずはお礼まで。此れからも宜しく。
by 吉之輔 (2011-10-23 08:51) 

sig

路渡カッパさん、こんにちは。
小豆島の映画村は、確か記事にされていましたよね。いまでは本物がみんな姿を消していますから、セットであっても残されているのはうれしいですね。
この映画を見たのは学校の引率で小学6年生でしたが、うしろで別の学校の生徒たちが「また泣いてるよ」などと騒いでばかりいて、とても興をそがれたことを覚えています。私と同じ世代で、もう戦争のことをそんな風にしか受け取らない者たちが生まれているんですね。
by sig (2011-10-23 08:55) 

sig

今造ROWINGさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-23 08:56) 

sig

くまらさんも学校の引率で映画を観に行ったことがあるんですね。さいきんはそういうことをしないようですね。
わたしの資料では 田中好子 となっているのですが、誤植で、田中裕子 が正しいかもしれません。
by sig (2011-10-23 08:58) 

sig

駅員3さん、こんにちは。
同感です。戦後は過去を切り捨てることで進んできましたが、このように行き詰まりの今、みんなが気持ちを一つにして頑張った記憶を呼び戻したいですね。
by sig (2011-10-23 09:02) 

sig

あいか5drrさん
hamu5さん
          こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-23 09:03) 

sig

ねじまき鳥さん、はじめまして。こんにちは。
ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-23 09:04) 

sig

Ja-kou66さん
まるまるさん
           こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-23 09:05) 

sig

吉之輔さん、こんにちは。
戦争を知らない世代が国民の半数以上ですが、この映画はTVでしか見ることができませんから、あまり知られていないのでは、とおもいます。それもあって、この映画を取り上げさせていただきました。
寒さに向かいます。ご自愛のほど。
by sig (2011-10-23 09:09) 

sig

まるまるさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-23 12:24) 

Silvermac

高峰秀子さん主演の映画を観ました。
素晴らしい映画でした。

by Silvermac (2011-10-23 14:40) 

ぼんぼちぼちぼち

自分の知らないころの昭和を映画にて学ぶこと多いでやす。
これから楽しみにしてやす(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2011-10-23 20:00) 

ねじまき鳥

ご訪問&nice!コメントありがとうございます^^
by ねじまき鳥 (2011-10-23 22:12) 

あら!みてたのね

こんばんは。
当時の文部省推奨映画・・・涙!涙の物語でしたね♪
by あら!みてたのね (2011-10-23 22:17) 

tomickey

なんと中国では連日セピア色した映画が毎日の様にいろいろなチャンネルで放映されています~
まさにアナログ尽くし(^_-)
南京ではniceが押せないのでコメントにて失礼致します~
by tomickey (2011-10-23 23:23) 

響

丁度小豆島に行きたいなと思っておりました。
昭和の映画を見ると街の風景などに
目がいきます。
ガタガタ道が出てくるくらいの年代が好きです。
by (2011-10-24 09:08) 

sig

silverMacさん、こんにちは。
この映画には、私たちの知らない戦前・戦中も描かれているので、戦後の社会がよくわかりました。映画は文化財だと思います。
by sig (2011-10-24 15:47) 

sig

SilverMacさん、こんにちは。
戦前・戦中を知らない私は、この映画で戦後直面した経験に納得がいきました。映画は芸術だけではなく文化財ですね。
by sig (2011-10-24 15:55) 

sig

majoramuさん
ほりけんさん
マチャさん
          こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-24 15:56) 

sig

ぼんぼちぼちぼちさん、ありがとうございます。
過去の遺産は活用されてこそ文化だという理屈で、危ない橋を渡り始めてしまいました。笑
by sig (2011-10-24 15:58) 

sig

kakashisannpoさん
kawasemiさん
八犬伝さん
           こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-24 15:59) 

sig

みこりんさん、はじめまして。こんにちは。
ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-24 15:59) 

sig

あらみてたのねさん、こんにちは。
私は出征兵士の姿を見ると、もうだめなんです。涙ボロボロ・・・笑
by sig (2011-10-24 16:01) 

sig

tomickeyさん、こんにちは。
退色した映画はいただけませんね。まだ雨降り映画(分かります? フィルムの傷が雨のように見える)の方がましです。
by sig (2011-10-24 16:04) 

sig

sanaさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-24 16:04) 

sig

響さん、こんにちは。
小豆島へ行ったらぜひ映画村でこのシーンを思い出して、写真いっぱい撮ってきて見せてくださいね。
これからもガタガタ道、砂利道の映画を見ていただく予定です。
by sig (2011-10-24 16:07) 

sig

末尾ルコ(アルベール)さん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-24 16:07) 

sig

rebeccaさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-24 23:47) 

sig

ともちんさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-25 13:14) 

urara☆

またまた、力作が始まるのですね~♪
「24の瞳」は、子供ながら、テレビで聞く有名な名前だったのを覚えてますが、内容は忘れたのか、知りませんでした。
今、少し拝見しただけでも、映像の丸みのある優しさ、日本らしさが滲み出ていて、
今だからこそ、その良さが、より分かるのではと、思いました!

by urara☆ (2011-10-26 13:47) 

sig

urara☆さん、こんにちは。
続けられるとよかったのですが、次回の記事下に書いた通りのいきさつで、断念しました。この動画は見られましたか。見られないようになっていると思いますが。
by sig (2011-10-27 13:54) 

sig

sazanさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-27 13:55) 

アヨアン・イゴカー

映画は本当に貴重な文化の資料ですね。列挙されているような項目、私もいつも意識して見ています。
高峰秀子、木下恵介監督ともに大好きです。
by アヨアン・イゴカー (2011-10-30 22:12) 

sig

e-g-gさん、こんにちは。
tomickeyさん
あんれにさん
           こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-31 11:23) 

sig

アヨアン・イゴカーさん、こんにちは。
実際に映画にかかわられたんですね。素晴らしいです。絵、音楽、それに文章と、天はアヨアンさんに二物以上のものをお与えになったようです。
by sig (2011-10-31 11:27) 

sig

NO14Riggermanさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-10-31 11:28) 

lamer

名作ですね。
高峰秀子(デコチャン)綺麗です。
「カルメン故郷に帰る」も・・・ですよね。
by lamer (2011-10-31 13:12) 

urara☆

動画は、ちゃんと見れましたよ!
とりあえずの報告でした♪
by urara☆ (2011-11-01 13:21) 

sig

lamerさん、こんばんは。
デコちゃんの作品、素晴らしいものばかりですね。「カルメン・・・」も用意はしてあるんですよ。
by sig (2011-11-01 17:43) 

sig

urara☆さん、わざわざありがとうございます。
「二十四・・・」は見られましたか。次の「野良犬」はどうでしょう? 自分ではみられるのですが・・。
by sig (2011-11-01 17:46) 

sig

s_sさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-11-01 19:25) 

sig

hayama55さん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-11-12 23:02) 

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